現在、私たちは高齢化社会、生活習慣病の増加、医療費の高騰といった重大な課題に直面しています。伝統的にコストがかかり時間も必要な新薬の開発は、これらのプレッシャーにより進展が追いつかない状況です。マウスに依存する従来の動物実験は、効率的な薬の発見を妨げることが多いです。さらに、哺乳類を使った実験に対する倫理的な懸念が高まり、食品や化粧品業界の革新や新製品の開発能力に影響を与えています。

これらの社会的課題に対応するために、当社FlyWorksは、ショウジョウバエを用いた動物実験の代替テストのプラットフォームを提供しています。ショウジョウバエは、安価で、繁殖が容易であり、倫理的な問題もほとんどありません。重要なことに、ショウジョウバエは哺乳類と同様の遺伝子や薬物反応メカニズムを共有しており、テストモデルとして効果的です。当社のサービスには、食品・化粧品の代替テスト、薬物発見サポート、様々な病気（がん、心疾患、脳卒中、リウマチ、糖尿病など）の治療を目的とした社内で開発したリード化合物のライセンス供与が含まれます。

北海道大学（園下研究室、小松崎研究室）、東京大学（合田研究室）、Icahn School of Medicine at Mount Sinai（Cagan研究室）の研究成果を基盤として、科学技術振興機構（JST）の大学発新産業創出プログラム（START）及び戦略的創造研究推進事業（CREST）、日本医療研究開発機構（AMED）の創薬基盤推進研究事業、日本学術振興会（JSPS）の研究拠点形成事業の支援のもと、当社が誕生しました。